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2018/02/07

鎌倉芸術館大ホールのリニューアルにd&bが全面採用されました。

神奈川県鎌倉市に、本格的コンサートホールを備えた鎌倉芸術館がオープンしたのは1993年のこと。以来24年もの年月が経過し老朽化したことを受け、昨年1月から9月に掛けて全面的な改修が行われ、10月1日にリニューアルオープンされました。この大規模リニューアルに当たり、施設の中核をなす大ホールの音響設備改修にd&bのオーディオシステムが全面的に採用されています。
リニューアルオープン以来、記念の催し等で盛況を極める当館を年明けに訪問し、ホールの音響管理をされている舞台管理責任者の株式会社共立・山口様にお話を伺いました。

 

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まず、フロントサイドのメインに使用されたスピーカーが写真1~3のY-Seriesのラインアレイ(Yi8 ×6台とYi12×2台)と、ポイントソースのYi10P×1台の組み合わせです。このうち、ラインアレイが1階席の大半と2階3階席をカバーしている一方、その下のYi10Pが1台が、よりステージに近いエリアの座席をカバーしています。これらには型番の「i」が示す通り、固定設備用仕様が採用され、サイドの取っ手部分が省略されているなど、目立たない仕様になっています。

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一方、サブウーファーが、ラインアレイに組み込まれていない事にお気づきでしょうか。実は写真4が示すプロセニアムの中にYi-SUB 2台が収められています。写真5が、これらを裏側から撮影したものです。このプロセ内には、改修前はメインスピーカーが収納されていました。当初の想定ではサブウーファーもラインアレイに組み込まれる予定でしたが、壁面の耐荷重を考慮した結果、難しいという事になり、改修後に空きスペースとなったこのプロセ内の空間に、サブウーファーが設置することなったとの事です。

壁の外にむき出しとなるラインアレイの採用にあたっては、壁面の意匠をそのままに保ちたいという理由から反対する意見もあったそうですが、実際に試聴を行った結果、ラインアレイ採用でもたらされる「会場のどの席にいても同等の音圧が得られる」という音響面のメリットが非常に大きいという事で、最終的に、d&bラインアレイの採用が決定されたとのことです。

次に写真6のプロセニアムの天井中央部にある格納スペースをご覧ください。ここには、Yi10 とYi-SUBが各1台設置され、客席の中央エリアをカバーしています。

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また、バンド演奏等の催し用のステージモニターとして、MAX2が4台(写真7)、舞台脇のスペースに保管されています。
写真8は、2階席の後方に位置する音響調整室に納入されたパワーアンプD80×4台です。これらのd&bアンプが、全てのスピーカーを駆動しています。
写真9は、舞台袖の左右に設置された固定はね返りスピーカーのE12です。今回の改修によって、このE12が大きな効果を発揮したのは、バレーの発表会など舞台の広いエリアをモニター音がカバーする演目です。その場合、固定されたE12のほか、舞台袖のストックエリアに保管されている可動式のE12が最大で4台、舞台の周辺にスタンド立てされて舞台全体をカバーします。

今回、指向特性に優れるE12(水平×垂直=80°×50°)を採用した結果、格段に明瞭度が向上し、「改修後は、とても聞きやすくなったと非常に好評です」との話が聞けました。

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その他にも改修後の音響改善には大きな反響があり、コンサート、バレエ発表会、落語、講演会などの音響オペレーターの皆様からは「会場のどの位置でも、聞きやすくなった」「音が格段に良くなった」「パワーを入れても音がナチュラルで聴き疲れしない」などの声が多く聞かれるとのことです。また、機材を持ち込む予定だった団体からも、テストで音を聞いて、そのまま使いたいというご要望が頻繁にあります、との話も聞かれました。